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「環境教育関東ミーティング2014」(2015/2/28~3/1)が開催されました。

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環境教育関東ミーティング2014が開催されました。
関東EPOも協力させて頂き、企画の段階から参加させていただきました。
一般参加者やスタッフ含め、100名以上の参加があり、盛大に開催されましたので、レポートします。
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【開催概要】

名称 環境教育関東ミーティング2014
プログラム
テーマ 集まれ! 環境教育のなかまたち ~ ありそうでなかった、いろんな出会い ~
会場 八王子セミナーハウス(東京都八王子市下柚木1987-1)
日程 2015年2月28日(土)~3月1日(日) [1泊2日]
対象 学生、個人、行政、企業、教育機関、NPOなど環境教育に興味、関心のあるすべての方
定員 140名(先着)
主催 環境教育関東ミーティング実行委員会 (実行委員長 青木章彦)
共催 (公社)日本環境教育フォーラム
後援 NPO法人日本エコツーリズムセンター日本環境教育学会関東地方環境事務所
協力 八王子セミナーハウス、関東地方環境パートナーシップオフィス(関東EPO)

 
 
裏方として関わっていましたので、参加した伊藤が関わった部分しかありませんが、レポートします。
 
 
■2月28日(土) 一日目

9:30 実行委員集合。栃木チームはバスで早朝に出発。お疲れ様です。
12:30 プレ講演
 「信濃川に鮭の道を復活させる~信濃川の水力発電形態と鮭の遡上・降下~」
 大熊 孝 氏(新潟大学名誉教授/NPO法人新潟水辺の会代表/新潟市環境研究所長)
13:30 IMG_1763Sオープニング・全体会
青木実行委員長の進行によるアイスブレイクです。
初対面の人も多く、まずはお知り合いになる感じ。
(写真がブレブレですので小さく掲載)
15:30 分科会A
トコロジストのすすめ ~その場所の専門家になろう~
箱田 敦只氏((公財)日本野鳥の会)
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初日は、日本野鳥の会の箱田さんの分科会のサポート。トコロジストとは、「トコロ」(場所)+「ジスト」(~する人)=その場所の専門家という意味の造語。故・浜口哲一さん(元平塚市立博物館長、日本野鳥の会神奈川支部支部長)が提唱したものです。箱田さんよりトコロジストの解説をして頂いた後、2グループに分かれて「トコロジストが知るべき知識ってなんだろう」というようなテーマ(違ってたらごめんなさい)で話し合いました。私の居たグループでは、その場所の地学的成り立ちや生態系についての自然環境についての知識と、そこにどのように人間が関わってきたかの知識という大きな分類があるのではないか?という話が出ました。例えば地名(特に旧地名や字(あざ)名)には、昔の人がその場所についての特徴を見つけて、名前をつけています。中には「災害が起きるから危険!」というなメッセージが入っている場合もある。なるほど、トコロジストが知るべき領域は自然環境だけでなく、文化など実に広い。改めて面白いコンセプトだと、みんな感心しました。
17:40 チェックイン・入浴
19:00 ポスターセッション
19:30 夕食&交流会
21:00 交流会(二次会)
IMG_0602S夕食と同じ会場で、そのまま交流会に。環境関係には東京農大出身者の方も多く、この日も大学OB+有志による、農大名物の青山ほとり(通称:大根踊り)が披露され、場を盛り上げてくれました。今回の開催テーマは「ありそうでなかった、いろんな出会い」です。活動地域や、活動領域が少しでも違うと、似た活動をされていても、意外と出会わないものです。環境教育や環境保全を実施する方が、一堂に会する貴重な機会であり、あちこちで新しい出会いがあったようです。

 
 
■3月1日(日) 二日目

7:00 早朝プログラム
9:30

IMG_0001S分科会B
NPOと企業との連携から考える環境保全
伊藤博隆(地球環境パートナーシッププラザ)
二日目は、EPOのミッションでもある「NPOと企業の連携」について分科会の一つを担当させていただきました。折角の機会ですので、取材したものを私が説明するのではなく、当事者の方にお越しいただきご説明して頂きました。お一人目は、(特活)荒川クリーンエイドフォーラム(ACF)の姫野沙知子さんです。ACFでは、荒川に漂着するゴミを拾い分析することで、環境の保全を呼び掛けるという活動です。元々は荒川下流域の各地で、河川清掃のボランティアを募り実施しており、個人や企業が主体となって活動していました。近年では規模の大きな企業がCSRや新人教育の一環として、ACFに事業を委託するような形で、清掃活動に参加するケースが増えてきています。
IMG_0003Sもうお一人は、(特活)富士山クラブの青木直子さんです。富士山クラブでは、以前は企業や修学旅行のコーディネートなどをメインに実施して収益がありましたが、参加者が多くなってしまうと富士山の自然に対して悪影響を与えてしまう可能性があるため、それをスッパリと止め、富士山周辺のゴミを拾う活動をメイン切り替え活動してきました。ゴミを拾う活動には、ゴミがある場所を特定し、ボランティアを実施する団体と調整し、行政へ申請やごみ処理の手配を行うなど、専門的なノウハウが必要となります。そうしたコーディネートをしながら、富士山の自然を守るというミッションと、団体運営の費用の一部を賄っています。

お二人の熱い発表を伺った後で、参加者の皆さんを2つのグループに分け「NPOと企業の連携」の連携するのに肝心なポイントについて議論していただきました。自己紹介をしながら、感じたポイントについてお話していただき、最終的は各グループごとで3つのポイントを挙げていただきました。Aグループは、「柔軟性」、「続ける」、「専門性」というキーワードが。確かに、NPOと企業の協働というのは、すぐに出来るものではありません。NPOは企業と協働するために、企業のニーズに合わせてボランティアメニューを変えたりしながら、粘り強く活動を続ける必要がある、という事です。確かに必要なポイント。Bグループからは、「Win-Winの関係の追求」、「(NPOの活動の)売り(セールスポイント)」、「見える化(情報発信力)」という3つが出ました。NPOの活動は、組織文化が違う企業には理解されにくいかもしれません。そうした文化の違いを乗り越えるためには、例えばごみのデータを分析して「このように改善効果があった」とかを分かりやすくアピールすることが大切ではないか、という意見がでました。短い時間でしたが、何か得るものがあれば幸いです。

13:00 クロージング
14:00 解散
15:00 エクスカーション
IMG_0061S生憎の雨でしたが、会場からほど近い、八王子の長池公園へのエクスカーションも企画しました。こちらは多摩ニュータウンの中にある里山型の公園で、財団法人都市緑化機構「第32回緑の都市賞」で国土交通大臣賞(緑の拠点づくり部門)を受賞するなど、その運営に定評のある公園です。園内をご案内頂いたのは、環境教育関東ミーティングにも参加された、長池公園副園長の小林健人さん。
こちらは、里山を保全するための多くのボランティアの方と一緒に公園運営を行ったり、近所に住む誰にでも親しんでもらえるような公園にするために、園内の案内看板などを充実させるために、デザインの出来る方がスタッフとして入っているなど、様々な工夫がなされています。参加された方は、各地で環境教育を実践する方も多く、雨にも関わらず多くの質問があり、ついつい時間が押してしまいました。園内視察後、ネイチャーセンターに戻って振返りをし、下記のような意見が寄せられました。最後に(特活)フュージョン長池理事長の富永一夫さんより、公園運営のコンセプトにについてお話いただきました。
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参加者の皆さん、実行委員の皆さん、どうもありがとうございました。

レポート:伊藤博隆(関東EPO)


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